今週の「ブラザー・ビート」における社会的性役割観の分析。

「ブラザー・ビート」といドラマを見ている。主演は玉鉄、もこみち、中尾というあをいがかなり好きな俳優で構成されている。

ストーリーは、玉鉄、もこみち、中尾の3兄弟と母親の人生ストーリー。女手一つででかい3兄弟を育てた母。中尾は肝っ玉母さんだけど家事がだめだめな母を、家事を一手に引き受けることで支えている。玉鉄演じる長男は大学出身のエリートサラリーマン。家計を担っていて、精神的にも父親像の役割を果たしている。もこみちは高卒で、フリーター。でもイケメンという外見イメージそのままな次男役だ。

中尾が家事をしたり、介護の専門学校に行っていたり、母一人で子どもを育てるところといい、結構進歩的な内容なのかしら、と長いこと思っていた。

ところがどっこい。(死語。)裏にはとてつもない保守性が見て取れた。今週の話は、次男坊がバイト先をクビになって、ぶらぶらしているところを周りから叱られまくるという話。ここで大事なメッセージはこの一言に尽きる。

「男なら仕事して、稼いで来い。それが男ってもんだ!」

家の金を使い込んで遊びまくるもこみちは確かに視聴者としてはイライラする。しかし、ジェンダーを勉強するわたくしのある一部分が、もこみちに同情した。

ああ、男ってかわいそう。

別に女だったら結婚すればいいから、男って大変、という発言ではない。もこみちの彼女が、もこみちに言うのである。「仕事もしないで、わたしのこと真剣に考えてくれてるんじゃないの!?」もこみちの彼女は本当はこういいたかったはずである。「稼ぎのない男とは結婚できないわ。」と。もこみちは元々フリーターである。彼女は企業のOL。しかもキャリアウーマンらしき匂いさえ感じさせる。彼女は別に自分以上の収入をもこみちに求めていたわけではあるまい。ただ、「男なら働いて当然。」という性役割を内在化し、もこみちにも当然のようにそれを期待したのである。

男は、どんなにいい男でも働かないとだめ。

さらに言うなら、もこみち級の男前でこれだということは、普通の男ならこれに「女より収入があって当然。下の男なんか男じゃないわ。」となるのは想像に難くない。なんとも男性にはかわいそうな話だ。もこみちがいやだいやだと家族や彼女から逃げ回っていた心情も、わからないではない。

結局もこみちは、働いていた父の姿を思い出し、父の仕事を継ぐことにするのだが、これもなかなか。父親が汗水たらして働く姿を映す映像は、「やっぱり男はこうでなくっちゃね。」というメタ・メッセージが込められているように思えてならない。あと、赤井秀和からあんな美形3兄弟は産まれない、と突っ込んでおこう。

ああ、世の男性諸君!きみたちはとてもかわいそうだ。同情に値する。もし本来なら家事に適性のある男性でも、社会の要求に応えて働かなければ、恋愛市場の価値は高騰しないのだから。でも、こうも言っておこう。稼ぎさえあれば、どんな美女とも結婚できる。でもほんとはこれが男性の首をしめてるんだよな・・・。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 「ブラザービート」

    Excerpt: 「ブラザービート」関するブログ記事を集めてみました。 読み比べてみてください Weblog: 今日の芸能ネタ racked: 2005-12-09 07:36
  • よくわかんないんだけど

    Excerpt: Weblog: おじゃましますよっ・・ racked: 2005-12-09 18:34